Premiere Proでテロップを見やすくデザイン

Premiere Proでイイ感じに動画編集できたけど、テロップ（文字）を入れてみたらちょっとイマイチ… 動画編集を始めて最初のころにつまづくのが、このテロップ入れではないでしょうか？

キレイに入る時はすんなり入るけど、背景が明るくて見づらい時なんかにストローク（境界線）を入れて見やすく、などやっているうちにテロップは読みやすくなるけど、なんかデザインがイマイチという感じになっていくんですよね

今回は、そんなテロップ入れに慣れていないPremiere Pro初心者向けに、すぐできる見やすいテロップデザインのコツを解説していきます！

はじめに

今回は、編集初心者向けということで、Premiere Proのテロップデザイン機能「エッセンシャルグラフィックス」と標準エフェクトを使ったデザインをご紹介しています

Premiere Proだけでもある程度のテロップデザインはできますが、より高品質のテロップデザインをしてみたいという方はPhotoshopでテロップデザインすることをオススメします！

素材の準備

今回使用する動画素材はコチラ

光の反射や鯉の白い部分のハイライトがテロップ入れにジャマそうな感じですね

では、この10秒のクリップに白字のテロップを入れ、見やすくデザインしていこうと思います！

テロップを作成

まずは、Premiere Proに動画を読み込み、その上にテロップを配置していきます

今回はエッセンシャルグラフィックスでテロップ作成するので、文字ツールを使ってプレビューモニター内に文字を打っていきます

テロップを打ったら、「エッセンシャルグラフィックス」パネルを開いて左上のいま打ったテロップを選択し編集していきます

今回は以下の設定にしました

文字を打ったままの状態がコチラ

このままでも悪くはありませんが、鯉がカブってくるところなど、ところどころ見づらい箇所がありますね

ついついストロークを入れたくなっちゃうところですが、今回はもうちょっとスマートなエフェクトで見やすくしていきます！

見やすくデザイン

ドロップシャドウ（エッセンシャルグラフィックス）

まず最初は、エッセンシャルグラフィックスパネルからドロップシャドウを入れてみます。エッセンシャルグラフィックスパネル内の「アピアランス」の中に「シャドウ」エフェクトがあるのでここにチェックを入れます

今回は以下のパラメータに設定してみました

不透明度：50%, 角度：135°, 距離：3.0, サイズ：3.0, ブラー：30, カラー：000000（黒100%）

仕上がりはこんな感じです

全体的にカナリ見やすくなりました。さらに、ストロークよりもスッキリしているので見た目の重たさも感じずイイ感じですね

あとは、お好みで不透明度などのパラメータを調整していけばもっとよくなると思います

放射状シャドウ

次に、ご紹介するのは標準エフェクトの「放射状シャドウ」を使った方法

まず、タイムライン上のテロップクリップを選択、エフェクトパネル＞旧バージョン＞放射状シャドウをダブルクリックして適用します

デフォルトではこんな感じのかかり方ですが、ここからパラメータを調整していきます

今回の設定はコチラ

不透明度：50%, 投影距離：0.0, 柔らかさ：50.0, カラー：000000（黒100%）

投影距離を0にするのがポイント。また、不透明度50の時は柔らかさ50、不透明度30の時は柔らかさ30と、不透明度と柔らかさを同じ数値にするとキレイにかかる感じがします

鯉にかかった白い部分もシャドウが目立たずキレイに見えていますね！

完成形はコチラ

以前、Premiere Proにエッセンシャルグラフィックス機能がなかった時は、標準エフェクトのドロップシャドウがあまりキレイに入らなかったのでこの放射状シャドウばかり使っていました。いまもその時の思い込みがあるのか、エッセンシャルグラフィックスのドロップシャドウよりシャドウのかかり方がキレイな気がするんですよね（気のせいかもですが）

Lumetriカラー（RGBカーブ）

最後はLumetriカラーを使った背景の色調整テクニックをご紹介します

こちらは、先の二つとは異なり背景となるビデオクリップ（鯉が泳いでいる動画素材）にエフェクトを適用します。まず、ビデオクリップを選んだ状態で、エフェクト＞Lumetriカラーを選択。さらに、下の画像の楕円マークのボタンをクリックしマスクをかけます

マスクを適用したら、プレビューモニター内に青い楕円のガイドが出るので上下左右のポイントをドラッグしてテロップよりちょい大きいくらいのサイズに調整します。これでLumetriカラーのエフェクトを調整するとマスク（青円）の内側だけエフェクトがかかるようになります

背景を若干暗くして手前の白テロップを目立たせるという演出をしたいので、暗くするエフェクトならなんでもいいのですが、今回はRGBカーブを使って調整していきます

エフェクトコントロールパネルからLumetriカラーを選び、「カーブ」を開きます。一番左の白い丸を選んだ状態で下の白いバーの右上をドラッグして下に下げます

Lumetriカラーは、エフェクトコントロールパネル以外にも、独立したLumetriカラーパネルでも操作できます

すると、下の画像のようにマスクの内部だけ少し暗くなります

次に、Lumetriカラーの「マスク」から「マスクの境界線のぼかし」の数値を上げてエフェクトをなじませていきます

今回は、「169.0」に設定

ボカシをかけることで背景になじんでくれています。こちらもイイ感じです！

そして完成形はコチラ

結構暗くしていますが、動きがあると全然気にならず自然に見やすくなっていますね！

まとめ

というわけで、今回はテロップを見やすくデザインする三つの方法をご紹介しました！

ほんのちょっとのテクニックですが、これひとつで結構見え方が変わってくるのでテロップの入れ方でお悩みの方はぜひ試してみてください！

では、みなさんよきクリエイティブライフを！