Adobe Creative Cloudを契約すると、追加料金ナシで2万種類以上のフォントが使えるようになるAdobe Fonts。グラフィックデザインほどシビアなフォントチョイスが求められない映像制作の現場では、Adobe Fontsのみでも十分にステキなテロップデザインができちゃいます!
今回は、僕が普段のテロップ作成で使っているオススメのフォントと実際のデザイン例をご紹介します!
Adobe Fontsについて
Adobe Fontsは、Creative Cloud契約者であればプランを問わずに追加料金ナシで利用できるフォントサービスです。モリサワやフォントワークスなどデザイン制作でおなじみのフォントメーカーのフォントが使えるようになるので、Creative Cloudユーザーであれば使わない手はありません!
注意点としては、各フォントオリジナルの比べてウエイト(太さ)などのバリエーションが制限されているものが多いので、オリジナルよりも使える範囲は限られます
オススメのフォント
では、ここからは実際のオススメフォントをご紹介していきます!
小塚ゴシック・小塚明朝
まずは、おなじみの小塚ゴシックと小塚明朝。タイトルにもフォローテロップ(画面下に出すインタビューやナレーションに対応したテロップ)にも使いやすい万能フォントなのでぜひアクティベートしておきましょう
小塚ゴシックは、キレイめなデザインにはもちろん、ストロークやシャドーでコテコテに目立たせたい時にも結構使っています
小塚明朝は、オープニングなどタイトル周りに使うことが多いですね
ちなみに、ProとPr6Nは収録されている文字数と一部の漢字の字形に違いがありますが、基本的には同じデザインです
源ノ角ゴシック・源ノ明朝
こちらも、見やすい&スッキリしたデザインで使う機会の多い源ノ角ゴシックと源ノ明朝。ゴシックのデザインは個人的に小塚よりもこちらの方が好みなので、タイトル・フォローテロップともに源ノ角ゴシックの方が使う機会多めです
M+
視認性が高く、全体的に丸みを帯びたカワイイデザインが特徴のM+。細めのウエイトはファッションやライフスタイル系の作品とも相性の良いオシャレな雰囲気に、太めのウエイトはバラエティ系作品にも使える押し出し感あるデザインにとカナリ幅広く使いやすいフォントです!
M+、Rounded M+(丸ゴシック)ともに色々種類がありますが、「1c」がオーソドックスで使いやすいのでオススメです
FOT UD角ゴシリーズ
UD(Universal Design)フォントという、「年齢や能力、状況などにかかわらずにできるだけ多くの人が利用できること」をコンセプトにしたフォントを名乗っているだけあって、視認性・判別性の高い「読みやすい」フォントです
さらに、読みやすいだけではなくデザイン性も高いのでアイデア次第でカナリ使い道の多いフォントだと思っています
FOT クレー・マティス・セザンヌ
FOT(フォントワークス)のフォントは映像系に強く、Adobe Fontsに入っているフォントも優秀なものが揃っています!
僕はキレイめなデザインに仕上げたい時にクレーを使っていますね。あと、丸みあるデザインが特徴のスーラは注釈用としてよく使っています
ニタラゴルイカ
カタカナなど曲線のデザインが秀逸なニタラゴルイカ。どんな入れ方をしてもバランスが良く、英数字も使いやすい意外な万能フォントです!
Adobe Fontsではバリエーションがひとつしかないのが残念ですが、それでもカナリ使用頻度の高い僕の一番のお気に入りフォントです!
A-OTF リュウミン Pr6N
なだらかに流れる曲線が美しいリュウミン。明朝体なのに堅さのないエレガントなデザインで、ファッション・ビューティ系の作品に相性ピッタリです!
ヒラギノ角ゴシック
Adobe Fontsではありませんが、Mac標準搭載のヒラギノ角ゴシックもご紹介します
標準フォントなのに、圧倒的に使いやすいデザインと10段階のウエイトなど、動画編集を覚えてしばらくは「このフォントひとつで全く問題ナシ!」と言えるほどの万能フォントです
実際に僕は、動画編集覚えて1〜2年はヒラギノしか使っていませんでした(笑)
TA演芸筆
最後は変化球のTA演芸筆をご紹介します
カナリ強烈な個性のある和風フォントで、パッと見使い道が限られそうに感じるのですが、新年(正月)企画やセール企画、ツッコミテロップなど意外と使える場面の多いフォントです! クセが強いので慣れが必要ですが、使い方のコツを覚えると結構活躍してくれるのでオススメです!
まとめ
以上、今回はオススメのAdobe Fontsと、フォントを使用したテロップデザインアイデアをご紹介しました!
Adobe Fontsは最初にも言った通り、バリエーションの少なさがちょっと不満なところではありますが、使い方に慣れてくるとフォントの組み合わせでフォローできたりするのでおもしろいですよ!
それでは、みなさんよきクリエイティブライフを!