映像制作における音声制作とは?

ナレーション、効果音、BGMなど、映像制作において欠かせない要素のひとつが音声制作

ですが、音声は基本的に動画編集とは全く異なるツール・テクニックが求められるため映像クリエイターにとっては結構大変な作業です

ディレクター一人で作品を作り上げることも珍しくなくなった現在、プロの映像クリエイターはどのようにしてクオリティの高い音声制作を実現しているのか? 今回は、僕なりの音声制作に対する考え方をご紹介させていただきます!

目次

いきなり結論

いきなり結論から入りますが

「腕の良い音声クリエイターを使いこなす」というのが僕の音声制作のスタイルです!

簡単に言うと、自分でやらずに外部のスタッフに任せるということですね(笑)

音声制作には専用の編集アプリ(主にAVID Pro Tools)を使いこなす技術、WEB・テレビ・映画館など納品先に合わせたフォーマットの知識、動画に音声を合わせる知識・センスなど、Premiere Proを使って行う動画編集とは全く異なる能力が求められるため、これを一から覚えていくのはカナリの労力が必要です

それであれば、その分の時間・コストを動画編集のスキルアップに注ぎ込み、音声制作は専門の知識・スキルを持った外部に頼った方が結果的に効率的だという考えです

元々音楽をやっていたなど、音の知識がある程度ある人なら別かもしれませんが、僕のように知識ゼロからそれなりのクオリティを実現できるくらいまで知識・スキルを高めようと思うと結構時間がかかってしまいます。機材もそれなりに揃えないといけないのでお金もかかっちゃいますしね

時間とお金をかけても、毎日ミックス作業しているプロのミキサーには結局敵わないので、中途半端に時間・お金を使うくらいならプロの外注にお願いしてしっかりしたクオリティを出してもらった方が安心という感じです!

ですが、完全にお任せというわけではなく、あくまで自分でディレクションし、自分の作りたいクオリティを実現するため、言い意味で「使いこなす」ことが大事だと思っています

音声クリエイターを使いこなす

一言で音声クリエイターと言っても、役割に合わせて色々な職種が存在します

動画に合わせたBGM・SEをセレクトしてくれる音効さん(音響効果)。 オリジナルの楽曲を作成する作曲家。 ナレーション・BGM・SEなどの音声素材をバランス良く聴こえるように調整するミキサー。 音声編集の演出を行うMAディレクターなど

そういったクリエイターとの繋がりを作って、それぞれのクリエイターの得意な分野を理解し、作品の予算・目指すクオリティに合わせ、適材適所使っていくことで自分(またはクライアント)が求める作品作りができると考えます

この「繋がりを作る」というのがホントに大変で、最初はなかなか自分と相性の良いクリエイターには出会えないかもしれませんが、リアル・WEB・SNSなどで地道に開拓していけば必ず腕の良いクリエイターが見つかると思います!

でも実際どうすればいいの?

ここからは、音声制作の外注未経験の映像クリエイターがどのように音声制作の外注化を進めていけばいいのか、具体的にみていきましょう!

音声素材は自分で用意する

いきなり音効さんにBGMやSEを発注するというのはちょっと敷居が高いので、はじめのうちは音声素材はフリーサイトなどを利用して自分で用意するようにしましょう

用意した素材を使ってPremiere Proで編集するところまで自分で作業します

MAを外注する!

MAとは、和製英語・Multi Audioの略でざっくり言うと音声編集全般のことです。ナレーション収録したり、動画内の音声を聴きやすいように調整したり、納品フォーマットに合わせたり、時にはBGMやSEを入れることもあります

特に、動画にナレーションを入れる場合にはMAスタジオを手配してスタジオでナレーション録音〜ミックス〜納品まで一連の作業をしてもらうことになるので、MAの外注を覚えるのが第一歩になると思います

MAスタジオは、手配してしまえば基本的にスタジオ付きのミキサーさんが必要な作業を全部してくれるので、映像クリエイターがMAに関して覚えなければならないことはそんなにありません!

他のクリエイターとの繋がりを増やす

MAスタジオで音声を完成させることに慣れてきたら、音効さんにBGM・SEを用意してもらったり、フリーのミキサーさんに作業してもらったり(ミックスだけの時など)、他のクリエイターとの繋がりを増やしてどんどん作品クオリティアップを目指していけるといいですね!

クリエイターとの繋がりを増やすのは結構大変ですが、はじめはcoconala などのクラウドソーシングを使ってみるのもよいかもしれません

終わりに

音声制作ってホントに大変で、自分でやってみてうまくできた!と思っても後から聴いてみると結構悲しいクオリティになってたりするんですよね…(僕のセンスがアレなのかもしれませんが)

音声に限らず、本来映像制作は高度な分業体制で作られていたものなので、横の繋がりを作って適宜外部の力も借りていくことが良い映像作品を作るポイントですね!

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